首都大学東京 ヘルスプロモーションサイエンス学域

新たな授業の試み(保健体育科目)

2018年7月 3日

准教授の西島です。

我々、ヘルスプロモーションサイエンス学域の教員の多くが、学部の保健体育科目(全学共通科目)も担当しております。身体運動演習の授業では、これまでも身体の形態や体力の測定を3週にわたって実施していたのですが、今学期は「認知機能・こころ・身体活動」の測定を追加し、一部クラスで試験的に実施しました。

現在、精神疾患(認知症やうつ病など)の罹患者が増加していますが、最近の研究によりその原因のひとつとして「身体活動量の低下(不活動)」が関係することが明らかになっています。そこで、「身体活動(不活動)とは何か、運動(運動不足)とどう違うのかを知り、さらに現在の自分自身の身体活動量を把握することで、生涯にわたって心身ともに健康的な生活を営む基礎知識を習得する」ことが、この測定のねらいです。

測定の目的.PNG

 

体育実技なのですが、授業はパソコン教室で実施しました。
写真は、パソコンを使って認知テスト(フランカー、n-back)を行っている様子です。テレビゲームのような感覚で、集中して取り組む学生の姿が印象的でした。
この他、抑うつ度(ベック抑うつ質問票)と身体活動量の計算を行いました。

 

認知テスト.jpg

 

今回の測定についてアンケートをとったところ、学生の反応はおおむね好評価でした。学生が楽しみにしている体育実技を1回潰してしまうことになるので、それに対して学生がどう思うか気になっていたのですが、「どちらかというと経験する価値がある」「経験する価値は大いにある」と回答した学生が全体の約7割いたことは、非常にありがたいことでした。いくつか反省点もあったので、今後にむけてしっかりと改善し、より良い保健体育科目を提供できるよう取り組んでいきたいと思います。

アンケート結果.PNG

 

なお、本測定には、以下の先生方にご協力いただきました。ここに深く、御礼申し上げます。

 紙上 敬太 先生(筑波大学)
 石原 暢 先生(玉川大学)
 兵頭 和樹 先生(明治安田厚生事業団体力医学研究所)

 

西島 壮

 

 

 

 

研究科交流シンポジウム「知覚・認知,そして運動」

2018年7月 2日
教授の樋口です。
 
6月30日に,私達ヘルスプロモーションサイエンス学域が所属する首都大学東京人間健康科学研究科の交流シンポジウム「知覚・認知,そして運動」が開催されました。
 
 
私達の研究科では渡辺賢研究科長の音頭のもと,大学内の他研究科との連携,ならびの研究科内での連携をはかる取り組みを積極的におこなっています。このシンポはその取り組みの1つです。
 
当日のプログラムについてはこちらをご覧ください。
 
今回はシステムデザイン研究科から心理学系の研究者である,福井隆雄先生が講演をしました。「手を用いた課題における視覚-運動返還過程とマルチモーダル感覚情報処理」というタイトルのもと,頭頂葉損傷者や自閉症スペクトラム症者のリーチング動作の特徴についてご解説くださいました。また発表の冒頭では,有名な「停止しているエスカレーターになるとなぜ違和感を生じるのか」を調べた研究の解説もありました。
 
引き続き,研究科内の教員ならびに大学院生から6件の発表がありました。全て,心理学系の関連研究です。私の研究室からは,M2の渡邉諒君が,現在修士論文を行っているデータを発表してくれました。「歩行中の物体知覚:移動行動中における“モノ”の身体化」に関する発表です。
 
私の専門は心理学です。研究科の内外でこれだけ多くの関連研究があることを,嬉しく思いました。今後もこうした研究交流を積極的におこない,学内連携を進めていければと思います。
 
2018Arakawa-11.jpg2018Arakawa-22.jpg