首都大学東京 ヘルスプロモーションサイエンス学域

福原先生サバティカル研究留学帰国報告会が行われました

2018年10月12日
こんにちは.助教の井村です.
今月10月4日は,昨年度後期にサバティカル制度を利用してオランダに研究留学をされた福原先生の帰国報告会でした.
 
留学先研究室の選定や,オランダの滞在手続き,現地での生活基盤の整え方,そして留学先で得てこられた様々な成果を,わかりやすい言葉でお話ししていただきました.
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福原先生のご専門はスポーツ心理学で,プロスポーツ選手には競技中にどのように視覚情報を認知しているかについての研究をされています.留学先であったアムステルダム自由大学は,Human movement Science(身体運動科学)の権威で,人間を対象とした研究が盛んな大学です.そちらの大学で同じくスポーツ心理学で活躍されているDr.David Mannのもとに留学されました.
オランダの大学院での研究は,スーパーバイザーを社長とした個々の企業みたいなもののようです.
大学の研究施設は,人間を対象とした様々な実験ができるよう専任のテクニシャンがおり,充実しているようです.
日本では研究者の生活スタイルは修行僧のようですが,ヨーロッパに行くとなぜか優雅な時間の中で成果が出るようです.
このように,実際に行って見ないと体験しえない様々な情報をお話しいただけました.
 
もともと海外での研究にとても興味をもっておられたということで,今回の研究留学を最大限に生かそうと努力されたご経験のお話が,学生にとっても,また教員にとってもとても興味深かったと思いました.また福原先生ご本人もお話しされていましたが,自身の研究の強みをしっかりと持ってドアをたたけば異国での道は開ける,とのお話が印象的でした.
 
陰性・教員とともに多くの刺激に感化された時間となりました.
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ヘルプロFDセミナーが開催されました

2018年10月 4日
こんにちは!
文武両道は学生時代の憧れではないでしょうか?
 
首都大の身体運動演習では、体力測定、認知テスト、そして運動実習で、文武両道を目指すあなたをサポートします!という取り組みが今年度から始まりました。先日9月27日に行われたFDセミナーでは、新プログラムの導入に協力していただいた紙上敬太先生(筑波大学)に体力と認知機能の関係を、石原暢先生(玉川大学)に、今年度導入した新体力測定と認知テストの結果をご講演いただきました。
 
子供や高齢者では、フランカーテスト、N-backテスト、スイッチ課題等の認知機能テストを用いて、有酸素運動能力とそれらのスコアが有意な正の相関が認められることが明らかとなっているそうです。ここで注目されているのは、学習に関係のある実行機能というものです。詳しく言うと、抑制、作業記憶、認知的柔軟性という認知機能です。
説明を聞いていると、
センター試験の四択で、わかってるのに焦って引っかけ選択肢に引っ掛かる、
記述問題で、あれ?さっきも同じようなこと論じた、
中学英語でも日本語と同じように喋れずに困る、
そんなヒヤリハット記憶が脳裏に浮かびました。
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そんなことが、自転車こぎで測るような有酸素運動能力と関連しているなんて!
これは首都大の身体運動演習を取るしかありません。
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石原先生には、今年度前期の体力測定結果とフランカーテスト、N-backテストの結果との関係を報告していただきました。首都大生の握力や長座体前屈のスコアは、これらの認知テストの結果と正の相関があったようです。
 
冗談はさておき、ほとんどシーリングに近い大学生の認知機能と体力との関係が、首都大で明らかになろうとしています!この謎について、FDセミナーでは先生方の専門領域の違いを越えて様々な意見や質問が飛び交いました。まさに学際的。日頃の先生方の協力体制が顕著に現れた時間となりました。

井村・福原