首都大学東京ヘルスプロモーションサイエンス学域
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車いすバスケットボール体験講習会&ゆるスポーツ体験会

2019年3月12日

荒川スポーツ振興プロジェクトは、首都大学東京・教育改革推進事業(首都大版GP)の支援を受け、実施しています。

 

こんにちは!助教の福原です。

パラスポーツ体験イベントの第2段!として,

2月27日(水),本学荒川キャンパスにて「車いすバスケットボール体験講習会&ゆるスポーツ体験会」が開催されました。荒川キャンパスに所属する学生さんが参加くださり大盛況でした。以下,当日の様子をご報告いたします。

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【車いすバスケットボールを体験してみよう!】

午前は,埼玉ライオンズの方々をお迎えし「車いすバスケットボール」を体験しました。選手やコーチとして活躍されている5名のエキスパートの方々が,競技用車いすの操作法や練習法等をご指導くださいました。テレビやイベントでしか見たことのない車いすバスケを実際にプレーすることで,車いす操作の難しさだけでなく,そのスポーツ本来の楽しさを体感する教育的機会を提供することが目的でした。

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参加者の殆どが理学療法学科の学生さんでした。そのコメントの多くは,「障がいを持っていても,健常者以上の運動能力が必要なこと」や,「身体の一部のように車いすを扱っていること」に新たな驚きや発見があったようです。加えて,医療従事者を目指す学生さんにとっては,身体部位の切断や脊髄損傷などの障がいがある講師の方々と触れ合うことがとても刺激的であり,未来の医療現場で「自分が何をできるのか」を考えるよい学びの場となりました。

 

【ゾンビサッカーを体験!?】

午後は,本学学生が主体となり「ゆるスポーツ」のひとつである「ゾンビサッカー」を体験しました。ゾンビサッカーは,ブラインドサッカー(ボールの音のみを頼りにサッカーをする)をゆるくしたスポーツです。詳細は以下(世界ゆるスポーツ協会webサイト:https://yurusports.com/sports/zombiesoccer)をご参照ください。

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すべての運営は学生スタッフが主体となり,「皆が気軽に、楽しく身体を動かせるもの」を目指し,私たちがこれまで経験したことのない新しい企画を提供してくれました。この体験会は,教員主導のイベントを受身的に体験するのではなく、学生が主体となりイベントを開催することに教育的意義があります。

人間チームは視覚情報が使えるフリーな状態ですが,ゾンビチームはマスクを被り視覚が遮断され,ボールや鈴の音だけを頼りに動く必要があります。参加者のコメントの多くは,「目が見えないことの怖さ」「視覚情報が使えないと意外に疲れる」といったものがあり、身体を動かすことでしか分からない「視覚のない世界」に触れる貴重な機会になりました。また参加者の殆どが「とても楽しかった」「楽しかった」と報告しており,企画・運営を進めてくれた学生チームの頑張りが,参加者に伝わったようです。

 

【荒川スポーツ振興プロジェクトの総括】

本プロジェクトでは,パラスポーツの体験イベントに加え,荒川キャンパスにおけるスポーツ(パラスポーツ)への意識調査も行っています。学生スタッフの報告によると,「荒川キャンパス所属の学生の多くは,運動(スポーツ)に対する意識は高いが,こうした時間を避ける時間や機会を設ける“余裕”がない」ということがわかりました。

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その主たる理由は,「運動(スポーツ)はしたいけど、テストがあって難しい」というものでした。

その結果,「南大沢キャンパスにいた頃に比べて,運動する機会が減った」「サークル活動が活発ではない」など,自らが置かれた環境や勉学の状況によって,運動(スポーツ)する機会が大幅に減ってしまったようです。また「学科間でもっと交流があってほしい」という意見があることから,運動(スポーツ)をするイベントを通して学生生活の充実化を図りたいという希望があることも分かりました。

多くの医学的知識を学ぶことは,荒川キャンパスの学生にとっては必須です。しかしアンケート結果や,実際に彼らと一緒に身体を動かした経緯からも,運動(スポーツ)を通して「身体を動かすことの大切さ」や「コミュニケーションの充実度」を高める学習機会が必要であるように感じました。将来的に,学生が主体となり,忙しいスケジュールを調整しつつも,継続的に運動(スポーツ)をする時間や機会を設けることが,今後の課題であると思われます。

 

本年度の荒川スポーツ振興プロジェクトは,今回で終了となります。次年度以降,このプロジェクトにサポートして頂くことができれば継続して続けていきたいと思っております。最後に,講師としてご指導くださった車いすバスケットボールの講師の皆さん,そして荒川スポーツ振興プロジェクトをサポートしてくれた学生スタッフに心から感謝申し上げます。

文責:福原和伸